小さな小さなビジネスで起業した私が気づいたこと、それはどんなホームページでも同じではないということです。
小さなビジネスには、大企業と違った小さなビジネスなりのやり方があります。
ですので、大企業の真似をしてもあまり意味がありません。
起業以来ホームページだけで集客してきた私が、自然と身に付けた作成のノウハウ。
きっと個人事業に理想な仕様となっていると思います。
低コストスタート 低ランニングコスト 低リスク 高パフォーマンス
この『3つの低』と『1つの高』を兼ね揃えたホームページが、私の経験から個人事業に最適だと判断しました。
個人事業のビジネスは、基本的に小さなビジネスです。
売上もそう多くはないでしょうし(失礼)、予算も潤沢に用意できる訳でもありません。
特に、創業当時など金銭的な負担が大きい時は、少しでも負担を軽くするために過剰なホームページは必要ないと思います。
マラソンと同じで、スタートから飛ばすと途中で息切れして最後まで持たなくなりますよ。
とにかくスタート時は、なるべくコストを抑えて負担を軽くするのが、長く続ける秘訣です。(私の体験より)
起業する際、個人事業は開業届の提出だけですみますが、設備費や通信費などの経費には結構かかります。
これが法人設立ともなれば、資本金や登録免許税、定款などにもお金がかかります。
また、事業所の賃貸費、広告費、名刺、パンフレット等々、合計すると大きな金額になってしまいます。
創業当時でまだ売り上げが立っていない時には、小さい負担でも重なると大きな負担となって重くのし掛かってくるものです。
よっぽど潤沢に費用を用意できるのなら別ですが、賢明な方法とは言えないと思います。
実際、過剰に初期投資をしすぎて、相当経営に苦しんでいた方を何人か見た事がありますので。(その後どうなったかはご想像にお任せします)
ホームページ作成に、何十万円、何百万円も掛ければ必ず集客できるとは限りません。
いくら高価なホームページを作成しても、完成後放置していては、とてもじゃないですが効果は期待できません。
ポイントは”どう活用するか”
であって
”いくらお金をかけるか”ではありません。
例えば30万円の予算があるとします。
これで、ドーンと30万円のホームページを作成するより、10万円でホームページを作成して残った20万円を宣伝費に使うなり、いざという時のために残しておく方がよっぽど効果的です。
私の経験上、必要でもないところにお金を遣うのではなく、無駄のない遣い方をした方が長い目で見るとプラスに働いてきます。
どうしても大きなホームページにするためにリニューアルが必要なら、事業が軌道に乗って利益が出るようになってからでも遅くないと思います。
そうなってくると、ホームページに求められるものも変わってくるかも知れませんので、その時がリニューアルのタイミングだと思います。
ホームページを持つためには、ドメインの維持、サーバーのレンタル料など、必ずコストが掛かってきます。
これらは最低限のコストで、実際にはこれだけではなく、セキュリティやメンテナンス等も含め他の費用も必要になってきます。
金額はさまざまで、月あたり数千円から大企業なら数百万円というのも珍しくありません。
売り上げが大きくない個人事業にとって、ホームページのランニングコストは安いに越したことはありません。
だからと言って、安ければいいのかと言えばそうとも言えません。
当たり前の話ですが、ランニングコストは安ければ経営の負担は少なくてすみます。
かと言って最低限の維持費用だと、もし何かあった時に逆に大きなダメージを受けてしまいます。
100%の安全性は無理としても、コストを掛ければ掛けるほど安心感は高くなります。
いざという時のためにある程度はセキュリティにもコストは必要です。
セキュリティに費用を掛けすぎると負担が重くなり、掛けないとリスクが大きくなります。
これらのバランスを考えて決める必要があると思います。
無料のホームページだとコストの負担が無くなるので、ベストではないかと思いがちですが、ビジネスに使うにはお勧めできません。
無料ホームページのメリットはコストだけで、それ以外ではデメリットが非常に多くビジネスでは使うべきではありません。
無料ホームページだったために、後で大変なことになった話をいくつか知っています。
これは、もし事業が上手くいかなくなって廃業した時の事です。
失敗することを考えるのもどうかと思いますが、ビジネスを始める以上、最悪(廃業)のリスクがゼロではないことを考える必要があると思います。
廃業して被害を最小限に抑えるという意味でも、低コストのホームページの方が被害が少なくすみます。
もし事業が失敗してサラリーマンに戻るとしても、何千万円もの負債を背負っていては、もう復活は絶望的です。
事業の復活のみならず、人生も含めての話です。
まあそこまで行かないとしても、退職金を全てつぎ込んで始めた事業が数ヶ月で頓挫していまい、多額の借金だけが残って廃業なんてよくある話です。
そうなっては、よほどの精神力がない限り復活は難しいでしょう。
仮に、サラリーマンに逆戻りできたらラッキーな方で、もしかしてフリーター、最悪ニートにもなるかも知れません。
負のスパイラルに陥(おちい)って、残りの人生棒に振ることになりかねません。
個人事業は書類さえ提出すれば開業できるという手軽さがあり、辞めた後も別の事業を立ち上げるのであれば、一旦廃業届けも提出する必要ないくらい簡単です。
私自身、初めは別の事業で起業し廃業、そして今の事業を営んでおります。
自慢ではありませんが、低リスクのホームページで個人事業を営んでいたため、負担が少なく結構スムーズに再開業ができたと思います。
廃業のダメージが小さければ、また別の事業を立ち上げるのも容易に可能です。
何より気持ちが随分楽です。
そのためにも、低コストのホームページはリスクが低く、廃業後の復活の可能性も大いにあると思います。
人間の場合は、よく『小さく産んで大きく育てる』のがいいと言われます。
実際に人を育てるのに、これが良いのか悪いのか分かりませんが、個人事業のホームページに関しては、無理をせず小さく(低コストで)初めて大きく育てた方が合理的だと思います。
そのためには、低価格で高機能なホームページがベストです。
ホームページを大きく育てるポイントはブログです。
ブログと言っても事業主の日記では何の意味もありませんので、自身のビジネスの解説に使ってください。
インターネットの性質上、ホームページには見込み客が多く訪れます。
その人たちに向かって発信できるブログは、個人事業主にとって非常に強い武器になります。
マンパワーの限られる個人事業では、人の代わりになる戦力が必要です。
人を雇うのも悪くはありませんが、人を1人雇うとどれだけの費用がかかるか?
ホームページのランニングコストとは、比べものにならないくらいの負担になってしまいます。
ですので、ホームページを営業マンに育てる方がよほどコスパがよいと思いませんか?
ホームページを開設すると、楽に集客できたり、一気に人気店になると思っている方がおられますが、それは儚(はかな)い幻想です。
よく「ホームページを作るとお客が集まりますよ」と良いことばかり言って注文を取ろうとする業者がありますが、正直言って現実はそんなに甘いものではありません。
何事もそうだと思いますが、ホームページも地道に努力を続ける以外に成功の道はないと断言できます。